1歳の一升餅について
子どもが生まれてからはその生誕を祝って様々な行事が行われます。
その中の1つが1歳を迎えた際に行う一升餅の行事です。
今や長寿の国となった日本ですが、昔はまだ医療技術も発展しておらず、戦争などの影響もあり1歳を迎えることができる子どもというのは当たり前に多くはありませんでした。
そのため毎年訪れる誕生日の中でも1歳というのは特に特別で「これから一生食べ物には困りませんように」という意味合いから一升餅の行事を行います。
やり方としては地域によって若干の違いがありますが、お米一升分をお餅にし、それを風呂敷などに包んで赤ちゃんに背負わせます。
いつもは身軽な状態でハイハイやつかまり立ちをする赤ちゃんにとって一升のお餅はとても重たい物です。
そのため立ち上がることができない子もいれば泣き出してしまう子もたくさんいますが、この行事では例え立てなくても、また転んでしまったとしても何も悪いことはありません。
一升のお餅を担ぐこと自体に意味があるからです。
中には「お祝いの席で泣いたらどうしよう」や「ハイハイすらできなかったらどうしよう」と心配する親御さんもいるのですが、決してそのような心配をする必要はありません。
もし立てない子がいたとしても「歩くのが遅い子は長く親元にいてくれる」という意味があり縁起が良いとされているからです。
そのため立てたらその成長を喜べば良いですし、立てなかったとしても親のそばにいてくれる子になると喜べば良いのでどちらにしても縁起が良い意味合いになります。
ではなぜお米ではなくお餅なのかという点ですが、それは古くから神様へのお供え物をお餅にしていたことが由来しています。
その名残はこの一升餅だけではなく、お正月の鏡餅や上棟式の餅まきなどにもあらわれます。
そのためこの一升餅の行事でも一升のお米ではなくお餅を担がせるようになっています。
しかし実際はお米を加工して作られるお餅なので普通のお米よりも水分を吸っています。
そのため一升分のお米で作ったお餅は水分の分だけ重くなっており、実際の重さは大体1.5s前後になります。
一般的にはお餅を背負わせることが多いのですが、地域によってはお餅の上に赤ちゃんを立たせる「踏み餅」やお餅を背負った赤ちゃんをわざと転ばせる「転ばせ餅」など祝い方にも様々な形があります。
子どもが1歳を迎える際には自分たちの地域に合わせたお祝いの仕方をすることが望ましいので事前に確認しておくようにしましょう。
1歳の一升餅アドバイス
1歳を迎えた際に行われる一升餅の行事は、その成長を垣間見ることができることもあり非常に微笑ましく盛り上がる行事でもあります。
そのため家族だけではなく親族も集めて盛大に行うという家庭も多いのですが、この一升餅の行事には注意が必要です。
それは重さによるケガや事故です。
本来のお米ではなく水分を吸って多少重くなっている一升餅は1.5s前後の重さがあります。
大人からすれば苦にもならない重さなのですが、自分の足で立つことが精一杯の赤ちゃんにとってはとんでもない重さです。
そのため背中に背負わせた瞬間に転んでしまう子もたくさんいます。
風呂敷やリュックなどを使って赤ちゃんに背負わせる際には必ず赤ちゃんを座らせた状態で行うようにしましょう。
そしてきちんと装着することができてからハイハイさせたり立たせたりと自由に動かしてあげるようにします。
また背中へのつけ方も注意が必要で、風呂敷で結ぶ場合には片側の肩からもう片側の脇の下を通るようにして結びます。
決して首に結んだりしないようにしましょう。
重さの衝撃で首が折れてしまったり呼吸ができなくなってしまったりという事故につながる恐れがあります。
めでたい行事故に赤ちゃんの安全も考えて執り行うようにしましょう。
1歳の一升餅お役立ちアイテム
お餅の重さというのは大体決まっています。
問題はそれをどう赤ちゃんに担がせるかということです。
赤ちゃんは自分で背負うことができないので親が背負わせてあげなければならないのですが、中には嫌がってぐずる子もいるでしょう。
それではなかなか行事を始めることができないと手を焼く親も少なくはありません。
そんな心配を軽減するアイテムとしてリュックがあげられます。
昔から一升餅と言えばお餅を風呂敷で包み、それを背負わせるのが一般的だったのですが、それがやりにくいとなった場合にはリュックにお餅を入れてそれを担がせるというスタイルもあります。
実際に我が家ではリュックで行ったのですが、スムーズに背負わせることができましたし、ごたついていない分娘もぐずることなく装着することができました。
リュックはその後もお出かけ用として使用することができるので、風呂敷に比べたら実用性があるというのも魅力の1つです。
1歳のお祝いとしてリュックをプレゼントしてあげるというのも良いでしょう。
もちろん風呂敷においてもシンプルなものではなく可愛らしいデザインが施されたものが多く販売されているので、行事を華やかに彩るアイテムとしてはとても最適ですし古くからのスタイルを楽しみながら現代のオシャレ感を楽しむこともできます。
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